平屋をリノベーションするときの注意点|ローコスト平屋住宅専門店のレスモア

ワンフロアで完結する利便性やバリアフリーの安心感から、平屋の暮らしが再注目されています。

しかし「平屋リノベーション」には、既存の平屋を改修するケースと、2階建てを減築するケースがあり、それぞれ確認すべきポイントが異なります。特に、古い建物や減築を伴う場合、見えない部分の「構造の安全性」が最も重要です。

この記事では、構造の確認や費用目安といった成功に不可欠なテーマを解説します。後悔のない、安全で満足度の高い平屋リノベーションを実現するためのポイントをみていきましょう。

階段がなく、生活がワンフロアで完結する平屋の暮らしは、家事動線がシンプルで家族の気配を感じやすいという魅力から、大きな注目を集めています。お子様の誕生により階段の危険を避けたい子育て世帯からバリアフリーを重視するシニア層まで、幅広いニーズに対応できるうえに、構造がシンプルで地震に強いとされることも大きなメリットです。

そして平屋の暮らしを実現するリノベーションには、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 既存の平屋を改修して機能や性能を向上させるケース
  • 2階建ての住宅を減築して平屋にするケース

いずれも、ライフスタイルの変化(お子様の誕生・独立、老後の住み替えなど)に合わせて、「今の暮らしにちょうどいい住まい」に整えたいというニーズが主な目的となります。

新築のようにすべてを壊さず、今ある家を活かして費用を抑えられるのも大きなメリットです。また、思い出の詰まった住まいに新しい価値を加えられる点も、平屋リノベーションならではの魅力と言えるでしょう。

現在お住まいの平屋、または中古の平屋をリノベーションする場合に、特に重要となる4つのポイントを解説します。

構造の確認と耐震補強

築年数が古い平屋のリノベーションでは、まず建物の「安全」を確保することが最優先です。

リノベーションを始める前に、必ず専門家による構造躯体の劣化診断を行いましょう。柱や梁、基礎に腐食やシロアリ被害がないかを確認し、その診断結果に基づいて、必要であれば耐震補強工事を計画に組み込みます。

老朽化した設備の一新

水まわり設備(キッチン・浴室・トイレなど)は、リノベーションの中でも人気の高い部分です。最新の省エネ設備に交換すれば、光熱費の削減やメンテナンスの手間軽減にもつながります。

また、配管や電気配線の老朽化も見落としがちなポイントです。見た目だけでなく「中身」も新しくすることで、安心して長く暮らせる平屋になります。

間取りの見直し

家族構成や生活スタイルの変化に合わせて、間取りを調整するのもおすすめです。

たとえば、不要になった子ども部屋をリビングと一体化させたり、寝室を南側に移動して採光を確保するなど、暮らしの質を高める工夫が可能です。

高齢の方や将来を見据える場合は、バリアフリー設計や家事動線の短縮を意識するとより快適になります。

断熱・気密性の強化

断熱・気密性能の強化は快適性を大きく左右します。特に古い平屋は、断熱材が入っていないことも少なくありません。

リノベーションのタイミングで、壁、床下、屋根(天井)に高性能な断熱材を施工し、窓を二重サッシや高断熱窓に交換しましょう。これにより外気温の影響を受けにくくなり、夏は涼しく冬は暖かい、省エネ性の高い住環境を実現できます。

平屋をリノベーションする費用目安

平屋リノベーションの費用は、工事内容や建物の状態によって大きく異なります。

目安としては以下の通りです。

種類工事内容費用目安
部分リノベーション水まわり・内装など約300万〜800万円
全面リノベーション間取り変更・断熱・設備更新を含む約1,000万〜1,800万円

新築よりコストを抑えながら、構造と性能をしっかり見直せば、新築に近い快適性を得ることも可能です。

「2階をほとんど使わなくなった」や「将来に備えて平屋にしたい」などの理由から、減築リノベーションを検討する方も増えています。

ただし、2階建てを平屋にする際には構造のバランスが大きく変わるため、慎重な計画が必要です。

構造計算のやり直し

2階部分を撤去するということは、家全体の構造バランスを大きく変えることを意味します。そのため、減築後は構造計算をやり直し、建物の安全性を改めて確認しなくてはなりません。多くの場合、新たな建築確認申請も必要です。

また、2階の重さがなくなることで、地震時に建物が浮き上がる力(揚力)が大きくなる可能性があり、それを防ぐために基礎の浮き上がり対策や1階の構造補強が必要になるケースもあります。必ず減築の実績がある専門の業者に依頼しましょう。

減築リノベーションの費用目安

2階建てを平屋にする減築リノベーションでは、以下のような大規模工事が発生します。

  • 屋根のかけ直し
  • 外壁補修
  • 間取り変更

そのため、費用の目安としては、既存平屋のリノベーション相場に加えて、さらに数百万円〜1,000万円以上の費用が加算される可能性があります。耐震補強や断熱工事を同時に行うと、1,500万円を超えるケースもあるでしょう。

ただし、生活動線が短くなり、将来的なメンテナンスコストが減る点は大きなメリットです。

平屋リノベーションを成功させるための、計画段階から依頼先選びまでの具体的な手順を解説します。

建物調査と現状把握をする

工事前には、基礎や構造体、配管の劣化などを詳しく調べる「建物調査」が欠かせません。必ず建物の「現状」を正確に把握するようにしましょう。

劣化箇所を把握しておくことで、工事後のトラブル防止や予算オーバーの回避につながります。必ず専門家による建物調査と劣化診断を行ってください。

理想の暮らしをイメージする

家族全員で、リノベーションで実現したい理想の暮らしを具体的にイメージしましょう。

間取り図やデザインのイメージだけでなく「誰が」「いつ」「どこで」「何をするか」という生活パターンや、将来のライフステージの変化を見越して優先順位を明確にすることで、限られた予算の中でも後悔のない決断ができます。

予備費を確保する

リノベーションでは、特に古い建物や減築を伴う場合、予期せぬ追加工事が発生するリスクがあります。

そのため、必ず見積もりの総額とは別に、総予算の10%〜20%を目安とした予備費を確保しておきましょう。予備費があると、工事中に構造上の問題が見つかった場合でも慌てずに対応できます。

信頼できる専門店に相談する

平屋や減築リノベーションは、2階建ての改修とは異なる専門的な知識とノウハウが求められます。

依頼する会社を選ぶ際は、単に費用が安いだけでなく、平屋・減築のリノベーション実績が豊富か、構造や劣化診断に強い専門家が在籍しているかを確認しましょう。複数の会社に相談し、プランの内容と費用、そして担当者の知見を比較検討することも非常に大切です。

平屋リノベーションは、ライフスタイルに合わせて住まいを再構築できる魅力的な方法です。安全性・快適性・デザイン性のバランスを意識し、構造や断熱性能をしっかり見直すことで、長く安心して暮らせる住まいが実現します。

奥州市で平屋のリノベーションをお考えの方は、岩手県初の平屋専門店「レスモア」へご相談ください。豊富な実績と確かな提案力で、理想の住まいづくりをサポートいたします。
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