
「平屋が気になるけれど、費用が高そう」そう思って、憧れの平屋をあきらめていませんか? 実は、工夫次第でローコストでも理想の平屋を建てることは十分可能です。
この記事では、平屋の建築費用のコストダウンを実現する具体的なポイントや、建築費以外で見落としがちな費用、そして予算管理のコツなどを解説します。ローコストでも後悔しない平屋づくりを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ローコスト平屋を実現するためのポイント
平屋は一般的に基礎や屋根の面積が広くなる分、2階建てよりも建築費が高くなるケースが少なくありません。そこで注目されているのが「ローコストで建てる平屋」です。
まずはローコスト平屋を叶えるための、以下4つのポイントをみていきましょう。
- シンプルな間取りにする
- 規格住宅・セミオーダーを選ぶ
- 設備や仕様のグレードを選別する
- 建築面積をコンパクトにする
シンプルな間取りにする
建築費を抑えるためには、まず間取りをできるだけシンプルにすることが大切です。建物に凹凸を多く取り入れると、壁や屋根の面積が増えて材料費や施工費もかさみます。四角形や長方形のような整った形にすることで、無駄なコストを削減可能です。
また、廊下を極力少なくすると、床面積を効率的に活用できます。リビング・ダイニング・キッチン(LDK)を中心に配置し、個室は必要最低限にするだけでもコストダウンが可能です。
さらに水回り(キッチン・浴室・洗面・トイレ)を一か所にまとめることで配管工事が簡素化され、設備費や工事費の節約につながります。
規格住宅・セミオーダーを選ぶ
完全自由設計の注文住宅はコストが高くなりがちですが、規格住宅やセミオーダーを選ぶことで費用を抑えられます。
規格住宅は、事前に用意されたプランをベースにするため、設計費や資材費を削減できます。また、セミオーダーでも標準仕様を基本に調整できるため、コストと自由度のバランスが取りやすいのが利点です。
建材や設備を一括で仕入れるハウスメーカーなら、スケールメリットによりさらにコストダウンが望めるでしょう。
設備や仕様のグレードを選別する
キッチンやお風呂といった住宅設備は、グレードを上げるたびに数十万円単位でコストが上がります。ローコストで建てるなら、必要十分な「標準仕様」から選ぶのが鉄則です。多くのハウスメーカーが採用する標準仕様は、コストが抑えられつつも機能は十分です。
すべての設備を妥協する必要はありませんが、どこにお金をかけるかの優先順位を決め、メリハリをつけるようにしましょう。「本当に必要な機能は何か」を基準に選ぶことで、コストを抑えながら満足度の高い家づくりが実現できます。
建築面積をコンパクトにする
建築費用に最も直結するのが、家の床面積の合計である「延べ床面積」です。面積が大きくなるほど、基礎や屋根、壁といった資材費や人件費も増えるため、コストは高くなります。逆に、1坪減らすだけで数十万円単位のコストダウンにつながることもあります。
「平屋は広い方がいい」と思いがちですが、本当に必要な広さはどれくらいか、家族構成や将来のライフスタイルを具体的に想像して検討してみましょう。
建築費以外で見落としがちなコスト
ローコストで平屋を建てる際、多くの人が「建物の本体価格」にばかり注目しがちです。しかし、実はその他にかかる費用が、予算オーバーの大きな原因となることがあります。特に見落としやすい「建築費以外のコスト」について見ていきましょう。
外構工事費
駐車場やアプローチ、フェンスといった建物の外回りにかかる費用を外構工事費と呼びます。
予算が建物本体でいっぱいになると、外構工事が後回しになりがちです。しかし、後から追加で工事をすると割高になる恐れが高いため、予算を立てる際は、外構工事費も最初から含めて計画しましょう。駐車場や玄関までのアプローチなど、必要最低限の工事に絞ることで、予算を抑えつつ快適な暮らしを確保できます。
諸費用
諸費用とは、建物や外構以外にかかる「見えないコスト」のことです。設計料、登記費用、各種税金、火災保険料などがこれにあたり、総額で数百万円になることもあります。
一般的に、諸費用は総建築費用の5%〜10%が目安とされています。予算オーバーを防ぐためにも、住宅会社との打ち合わせでは必ず「諸費用はいくらくらいかかりますか?」と確認し、全体予算に含めておきましょう。
ローコスト平屋を成功させる予算管理の5つのコツ

ローコスト平屋を実現するには、建築計画だけでなく「予算管理」が重要です。以下の5つのコツを押さえておきましょう。
- 予算の上限を最初に明確化する
- 優先順位を決める
- 相見積もりを取って比較する
- 補助金や減税制度を活用する
- 追加工事を防ぐために仕様を固める
予算の上限を最初に明確化する
ローコストで平屋を建てる際に、最初にやるべきは「総予算」を明確にすることです。住宅会社に相談する前に、建物本体費用、諸費用、外構工事費、引越し費用などをすべて含めて「この金額以上は絶対に出せない」という上限を家族で話し合い、決めておきましょう。
優先順位を決める
理想の家づくりには、「こだわりたい部分」と「妥協してもいい部分」が必ず出てきます。予算が限られている場合は、事前に優先順位を決めておくことが非常に重要です。
「何に一番お金をかけたいか」が明確になっていると、家づくりの途中で迷いが少なくなり、スムーズに計画を進められます。
相見積もりを取って比較する
住宅会社や工務店によって、得意な工法や標準仕様、そして見積もり金額は大きく異なります。複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」は、適正な価格を知る上で欠かせません。
見積もりを比較する際は、単に「総額が安いか」だけでなく、以下の点をチェックしましょう。
- 見積もり項目:どこまでが本体価格に含まれているか
- 標準仕様:使用されている建材や設備のグレード
- アフターサービス:保証内容や定期点検の有無
補助金や減税制度を活用する
国や自治体が用意している、さまざまな補助金や減税制度を確認しましょう。たとえば以下のような制度を賢く活用することで、実質的な建築費用を大きく抑えられます。
住宅ローン減税 | 住宅ローン年末残高の一定割合が所得税から控除される制度 |
ZEH(ゼッチ)補助金 | 高い省エネ性能を持つ住宅に対する補助金 |
長期優良住宅 | 長期にわたり良好な状態で住める住宅に対する補助金 |
これらの制度は、年度によって内容や要件が変わるため、最新の情報を確認することが大切です。住宅会社が補助金の申請手続きをサポートしてくれる場合も多いので、相談してみましょう。
追加工事を防ぐために仕様を固める
家づくりの途中で仕様変更や追加工事が発生すると、その都度、費用が加算されていきます。これが、予算オーバーの最も一般的な原因の一つです。
これを防ぐため、契約前にできる限り詳細な仕様を固めておきましょう。間取りや外壁の色、キッチンの設備など、小さなことでも納得いくまで打ち合わせしてください。契約書に記載された内容をしっかりと確認することも、予算を守るために重要なステップです。
平屋をローコストで建てるには? のまとめ
平屋は工夫次第で十分ローコストが望めます。シンプルな間取りや規格住宅の活用、設備の選別、コンパクトな面積設計といった工夫で建築費を抑えましょう。また、外構工事や諸費用などの見落としがちなコストも、あらかじめ把握しておくことが大切です。
さらに、予算管理を徹底することで、余計な出費を避けつつ満足度の高い住まいが実現できます。安さだけを追い求めるのではなく、必要な性能や品質とのバランスを考えながら、賢くローコスト平屋を計画していきましょう。
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