平屋を新築で建てる際の土地選び|ローコスト平屋住宅専門店のレスモア

平屋を新築するとき、意外に見落とされがちなのが「土地選び」です。

2階建て住宅と違い、平屋はワンフロアに生活空間をまとめるため、敷地の広さや形状、日当たり、周辺環境などの条件が住み心地に直結します。せっかく理想の平屋を建てたとしても、土地の条件が合わなければ「思ったより日が入らない」「駐車スペースが足りない」など、暮らしに不便が生じてしまうこともあるのです。

この記事では、平屋を新築する際に土地選びが重要な理由や、失敗しないためのポイントを詳しく解説します。新築で平屋を建てる計画がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

平屋の土地選びが2階建てと大きく異なるのは、その構造的な特性にあります。具体的に、以下3つの理由をみていきましょう。

  • 広い土地が求められる
  • プライバシー確保の工夫がいる
  • 土地の形状が間取りに直結する

広い土地が求められる

平屋はすべての居室が1階にあるため、当然ながら2階建てよりも広い建築面積が必要になります。たとえば、同じ延床面積30坪の家を建てる場合、2階建てなら1階と2階がそれぞれ15坪で済みますが、平屋の場合は1階だけで30坪必要です。

つまり、希望する延床面積を確保するためには、必然的に広い土地が必要になります。そして土地探しでよく耳にする「建ぺい率」や「容積率」も、平屋の場合は特に重要です。なお、建ぺい率・容積率については後ほど詳しく解説します。

プライバシー確保の工夫がいる

平屋は建物の高さが低いため、周囲の住宅や道路からの視線を受けやすくなります。敷地の広さに余裕があれば庭や植栽を配置して目隠しできますが、土地が狭いとプライバシー確保の工夫が必要です。

窓の位置やフェンスの設置だけでなく、隣地との距離を意識して土地を選ぶようにしましょう。

土地の形状が間取りに直結する

正方形や長方形の整形地は設計の自由度が高く、希望に沿った間取りを実現しやすいのですが、変形地はそうはいきません。三角地や旗竿地などの変形地は、部屋の配置に制約が生じたり、動線が複雑になったりする可能性があります。土地の形状は平屋の住み心地に直結するため、購入前に必ず確認しておきましょう。

では、具体的にどのようなポイントを押さえて土地を選べばいいのかについて解説します。以下4つのポイントをチェックしながら、土地探しを進めましょう。

  • 敷地面積と建ぺい率・容積率を確認する
  • 災害リスクを確認する
  • 日当たりや風通しを確認する
  • 周辺環境を確認する

敷地面積と建ぺい率・容積率を確認する

平屋を建てる上で最も重要なのが、土地の広さです。

たとえば延べ床面積30坪の平屋を希望するのであれば、建ぺい率と容積率を考えて30坪以上ある土地を購入する必要があります。45坪の土地を購入したからといって、そこに30坪の家を建てられるとは限りません。

ご希望の延床面積が建てられるかを確認するために、必ず建ぺい率と容積率をチェックしましょう。

建ぺい率敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合
容積率敷地面積に対する延床面積(建物のすべての階の床面積の合計)の割合

たとえば、建ぺい率60%・容積率200%の100坪の土地に、延床面積30坪の平屋を建てる場合を考えてみましょう。

建ぺい率の制限から、建てられる建物の面積は100坪 × 60% = 60坪。

続いて容積率の制限から、建てられる延床面積は100坪 × 200% = 200坪。

つまりこの土地の場合、延床面積30坪の平屋を建てることは十分可能です。

また、前面道路についても確認しておきましょう。建築基準法では、家を建てる土地が幅4メートル以上の道路に2メートル以上接している必要があります(接道義務)。

※R7.09現在

これは、消防車や救急車が通れるようにするためです。土地の購入を検討する際は、必ず前面道路の幅や、公道か私道かを確認しましょう。

災害リスクを確認する

災害大国と呼ばれる日本で安心して暮らすためには、地盤の強さや災害リスクも確認しなければなりません。地盤が弱い土地では改良工事が必要となり、思わぬコスト増につながります。また、洪水や土砂災害のリスクについては、市町村が公開しているハザードマップを活用すると安心です。

洪水・土砂災害リスク大雨が降った際に浸水する可能性がないか、近くに崖や急な斜面がないか。
地震・液状化リスク過去に水田や沼地だった場所でないか、地盤が弱い土地ではないか。

かつて水田や沼地があった場所を埋め立てして家を建てているところは、地盤が弱い可能性が高い場所です。地震の際に液状化するリスクがあると知っておいてください。

日当たりや風通しを確認する

日当たりや風通しは、住まいの快適さに直結します。平屋の場合、窓からの採光がすべて1階で行われるため、特に太陽光がどの程度入るかどうかがとても重要です。

一般的に、南向きの土地は日当たりが良いとされていますが、隣の建物の高さや隣家との距離によって、日当たりが遮られることもあります。

土地を選ぶときは、現地で実際に日差しや風通しを確認し、快適な住環境を確保できるか見極めましょう。

周辺環境を確認する

快適な暮らしには周辺環境も欠かせません。スーパーや病院、学校までの距離だけでなく、交通量や騒音、治安といった要素も重要です。

子育て世帯なら教育環境や公園、シニア世帯なら医療機関や公共交通の利便性など、ライフステージに合わせてチェックするようにしてください。

以下は、新築で平屋を建てるための土地探しにおける、具体的なアクションプランです。

  • 平屋の専門家に相談する
  • 候補地を複数回訪問する
  • 条件の優先順位を決める

平屋の専門家に相談する

平屋は2階建てとは異なる設計上の工夫が必要になるため、土地選びの段階から平屋専門の会社に相談すると安心です。専門家なら建築実績を踏まえて「この土地ならどんな平屋が建てられるか」を具体的に提案できます。

候補地を複数回訪問する

同じ土地でも、時間帯や季節によって雰囲気は変わります。昼間は静かでも夜は交通量が増えるエリアや、夏場は日差しが強すぎる土地もあります。候補地を複数回訪問し、日当たり・騒音・周辺の人通りなどを体感してから判断しましょう。

条件の優先順位を決める

土地に「完璧」を求めるのは難しいものです。価格・広さ・利便性・日当たりなど、すべてを満たす土地はなかなか見つかりません。だからこそ「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確にしておくことが大切です。優先順位を決めておけば土地探しがスムーズに進み、後悔も防ぎやすくなります。

平屋はワンフロアで快適に暮らせる反面、土地条件によって住み心地が大きく左右されます。敷地面積や日当たり、周辺環境、災害リスクを総合的に見極めることが、失敗しない土地選びのポイントです。

土地探しに不安がある方は、平屋に精通した専門家に相談するのがおすすめです。

私たちローコスト平屋専門店のレスモアは、お客様一人ひとりのライフスタイルに寄り添った土地探しから、理想の平屋プランのご提案まで、トータルでサポートいたします。土地探しでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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